UVインデックス(紫外線強度)実験概要
HIDヘッドランプのアーク放電によって発生する紫外線強度の測定情報に関して
■はじめに紫外線の影響を理解する
樹脂における紫外線の影響というものは計り知れないところがあり、自然界におけるUVインデックスをはるかに超えるような量の紫外線を受け続けると樹脂は白化劣化してしまいます。
よく、屋外に放置されたポリバケツ、学校にある三角コーンが白っぽくなって割れやすくなっている様子を見たことがないでしょうか?自動車に使われている樹脂部品も例外ではなく紫外線によって劣化してしまいます。
特にヘッドランプレンズは点灯中に熱も加わりますし、HID光源からの紫外線以外にも自然における太陽からの紫外線も受けますので、粗悪なバーナーから発せられた紫外線を受け続けると早期劣化する原因となります。
HID(ディスチャージ)バーナー(バルブ)には紫外線カットガラスが使用されている
ほとんどの場合においてHIDバーナーのガラスには耐熱性と透明度に優れている石英ガラスが使用されていますが、本来石英ガラスは紫外線をカットせず透過させてしまします。このためわざわざ紫外線カットガラスを使用しているようです。
ユアーズさんなんかではキチンと紫外線カットガラス使用ということは書いてありますね。逆に書いていない製品はどうなんでしょうか?という事で紫外線強度を簡単なチェッカーを用いて調べてみることにしました。
実験概要
使用する機器は簡単なもの。紫外線強度測定器(UVチェッカー)とDC12V電源と実験するHIDキット。大きくかかわってくるのはバーナーなのでバラストはどうでもいいのですが、35Wと55Wで差があるのかは若干気になるところなので出来れば実験検証したいとは思っています。
電源については車の電源の場合は発電機からの比較して安定した電圧で保たれるものの、バッテリーの充電状況によって変動する可能性がありますので家庭用の電源をコンバーターによって変換した電源を使用します。
事前に実験する方法を模索して、いくつか試してみたのですが結局のところ以下の方法に落ち着きました。以下実験方法について。
UVインデックス(紫外線強度)測定実験の方法
まず光の拡散が影響しない、ほぼ零距離(発光部から1センチ以内)で3回測定の測定値。発光部から10センチ以内での測定を同じく3回行います。距離を離して測定するのは実際にレンズに到達する紫外線量の実測という意味合いです。
3回行う理由としては、実際測定してみて数値がかなり振れるからです。平均値を出すという意味があります。
当初は測定器の画像で値を証明するために、測定値が表示された測定器の画像を全てに採用しようと考えましたが、光がすごいので撮影が難しいという点と手間がかかるので数値のみを公開するような形をとらせていただこうかと思っています。
余談ですが、実際問題いくら紫外線カットガラスを使っていないバーナーであっても距離があれば紫外線も散ってしまって大した数値はでなくなります。問題は近距離でレンズやリフレクターを変質させてしまわないかです。
よく熱による変質と勘違いする人がいますが、同じ仕事量(W)数ならハロゲンライトの方が熱への変換量は多い上に大抵の純正HIDは35W程度と仕事量も少ない入力になっているので熱においてハロゲンを上回ることは理論上はありません。
